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2010.11.30 音楽部

ウェットな音楽と人生「カノン」「アローンアゲイン」他

ウエットな音楽がツボに入るとのめり込む体質のようで。
知っている人から見るとイメージないと言われます。
レゲエもスカもマンボもロックもクラシックも
キャンディーズも氣志團も聴きますが、
唐突に無性にこっち系に入りたくなる時が訪れる。
人前でどかーんと振る舞ってるのってたぶん無理してるんでしょうね。
実は、暗いのか。いや実はっていうかそちらがA面のような気がする。

今朝、音楽評論家・野球評論家・お笑い評論家の
スージー鈴木氏←のツイートで、ちあきなおみの「喝采」についてを読んだ。
その作詞の吉田旺をウィキで調べて、由紀さおりの「手紙」も書いてたことを知り、
僕のウェット音楽体験事始めの「夜明けのスキャット」のことを思い出す。
すると、自分のウェットな曲の歴史を並べてみたくなった。

小学校入学時にうちに来た2番目の母親が、
一緒に暮らして1年ほどで結核で入院することになり、
(5年以上退院することなく亡くなった、と思われるが不明)
4年間ほど叔父さんの家に預けられた。
その最初の頃テレビで流れていたこの曲。
聴くたびに胸を締めつけられて必ず泣いてしまう。
↓ 69年にヒット 8歳でした。
「夜明けのスキャット」由紀さおり

これもまだ預けられている頃。
これは詞の意味で子供ながらにぐっときた。
訃報というものについて初めて考えて記憶が。
72年にヒット 11歳
「喝采」ちあきなおみ

叔父の家のいとこが2つ上で、中学に入り聞いていた洋楽に傾倒。
これ、40年近く普通に聴き続けてるなあ。
72年に発売 11歳
「アローン・アゲイン」ギルバート・オサリヴァン

これも同じころ。
毎年秋になると脳内無限ループ。
「落ち葉のコンチェルト」アルバート・ハモンド

父親と3番目の母親と暮らし始めたのがこの頃。
小学校6年の時、かぐや姫という存在を知らなかったが
ふと深夜のラジオで聴いたこの曲。
その瞬間の情景を今でもはっきり覚えている。
「ひとりきり」かぐや姫

中学に入ってハマりにハマったのが、ポルナレフ。
LPは全部持ってました。
多彩な曲調の中でこれは一番ウェットに感じた。
出だしが好き。
「愛の願い」ミッシェル・ポルナレフ
DJ OZMAではありません。。。
いやまじで陽水はこの人から多大な影響を。

これについてはもはや多くを語りません。
キャンの200曲の中で一番聴いて【ない】曲です。
解散したあの悲しみや絶望感、空虚感を思い出してしまうから。
ここぞという時しか聴きません。
「PAPER PLANE LOVE」を10000回(もっとかなあ)聴いてるとしたら
これは2000回ぐらいか。
一昨年、インタビューしたランちゃん(←現役バージョンで呼んどきます。伊藤蘭)
も同じくこれはあまり聴かないとのこと。
作詞・伊藤蘭 作曲・渡辺茂樹(ワイルドワンズ→MMPリーダー)
78年 17歳
「つばさ」キャンディーズ

上京してすぐから3年半バイトしていたのが
お茶の水駅前にあった名曲喫茶「丘」。
5階建ての東洋一大きい喫茶店!?と言われてた。
クラシックのレコードがいったい何千枚あったんだろうか。
毎日夜8時になるとゴミ出しするのですが、その合図にかかるのがこの曲。
青春の不安、葛藤など酸っぱいものが蘇る。
79年、18歳で出会った曲。
「カノン」パッへルベル

上京後はキャンディーズ以外も聴くようになる、
少し前のアルバムだったがチューリップは響いたなあ。
小菅の1万2000円のアパート、思い出す。
74年の曲だけど聴き始めは79年から。
「青春の影」チューリップ

75年の曲。
「サボテンの花」チューリップ

雑誌の契約編集者をやめ、不安の中、やみくもに進んでいたころ、
クリスマスに近所の教会に行ったことからじわっと賛美歌が好きになっていった。
32歳の頃、ちゃんとCDを買って聴き始める。
ちなみにあらゆるジャンルのクリスマスソングCD収集してます。
好きな曲あげればキリないけど、これが僅差でトップ。
「荒野の果てに 〜グロリア」賛美歌

たぶんカミサンが買ってきた山弦のCDにハマりにハマる。
42歳の頃で、すでに発売後2年ぐらい経っていたはず。
のちに、なんで佐橋さんはオレと同じ歳なのに
松たか子と結婚できんだよコンニャロメと嫉妬に至るわけですが
いやそれだけの才能ということですよね。
この曲は途中転調するところで必ず涙。
「Life」山弦
↓本人の動画なかったのでカバーしてる人で(笑)

氣志團はメジャーデビューの時にハマって、本も編集しました。
42歳の頃聴き始め。
この曲は氣志團の中でいちばんぐっとくる。
あつさとせつなさ。詞も曲も。
「鉄のハート」(ランマのアコギバージョン)氣志團

一応書いておくと、こんなのばかり聴いてるわけではないです。
メリハリ、でいろいろと。

自分の生きた足跡の中で
ウェットな部分をはっきり自覚するのに
僕はずいぶん時間がかかりました。
40歳を過ぎてもうすぐ10年。
戻って戻って心が形成される頃から自分にくっついてきた皮を1枚ずつ剥がし、
やっとなんとかいまある自分が少し見えたかな。

ちょうど明日(12/1)朝オープンするサイトで
連載小説「微笑がえし」←が始まる。
ウエットな自分の心のことを考えながら書いていたので、
こうして音楽から反芻するのは備忘的にもいい機会でした。

・・・・・・

ここに挙げた曲が入ってるおすすめのアルバムをピックしてみました。
「カノン100%」は1曲を違うアレンジで延々やる
面白いアルバム。好きです。

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