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2010.5.18 新しいモノの使い方

ワインオープナーの新しい使い方を提案

★連載第1回のネタお蔵出し。
24回のうち、7回目までモノクロページでした。


●工事現場でドリルとして…

その鋭利な刃先に目をつけたらこうなった。その秘めたていた掘削力は目を見張るものがあり、トンネル工事を始め全国の土木工事には欠かせない存在。ゼネコンが酒屋へ走る。

●シーソーに…

またの名を、ギッタンバッコン。シンメトリーなアイテムしかこの役目は果たせない。「人が乗るには、若干小さいかな」という見方もあったが、杞憂に終ったようだ。

●ドクター中松のフライングシューズとして…

スクリュー部分からスプリングを想起した当総研のコラボ提案に快くノってくるあたり、さすが世界の発明王。たまに、地面にささって飛べなくなるハプニングがほほ笑ましい。

●トナカイのツノに…

エコロジーをも重視する当総研では、自然界への目配りも怠らない。悪徳ハンターによるツノの乱獲に歯止めをかけるべく、このような対策をとった。鳥獣保護区でも大活躍だ。

●表彰台として…

逆さにしてみるという発想の転換から斬新なプランは生まれた。このほどIOCの正式認可もとりつけ、次の北京五輪からの採用も決まった。優勝時の激痛が、懸念されてはいる。

●おせちの「ちょろぎ」に…

「食」にも使いでが。子供の頃、ねじれた形に心奪われた人も多いだろう。スクリュー部分は赤く塗るのがベター。ハンドルは取らずにそのまま召し上がれ。ちょっと堅いけど。

●ハリケーンに…

無謀と言われながら、大自然にさえ立ち向かった当総研の心意気が実を結んだ。いまや、アメリカ大陸で発生する竜巻の、実に93%までがワインオープナーから生まれたもの。

●Tバックにも…

その昔、飯島愛で一世を風靡した下着も、いまでは見慣れられ話題にのぼることすらなくなった。そこに目をつけ、2005年春夏コレクションで展開すべく発表にこぎつけた。

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毎回、「コレ、何かに似てる!」という“見立て”の発想をベースに、著しく役立たない方向にと、用途の可能性を多角度から分析、検証、考察、提案していくこのコーナー。その重責を担うのが、我が、石黒総研極東本部日本ブランチ物流総局商品再開発部新用途研究推進課第38グループ第5セクション。この研究室では、世界各国から集められた数百人の頭脳…の気分に浸ったたった1人のぬるい頭が、日夜、たゆまぬ研究を重ねている。
 さて、記念すべき第1回の題材にピックアップされたのは、ワインオープナーである。ソムリエナイフ、と呼ばれるタイプもあるこの道具。ただひたすら、コルクにさしこまれて抜く、という目的に使われるだけ。これではヒマを持て余すが、ひっ迫した日本経済には、彼を、1日の大部分、食器棚の中でちんまりと過ごさせる余裕などない。ヨーロッパで生まれ世界に伝播していった長い歴史の中で、ただただ漫然とコルクに対峙するだけで済んできた、ぬるま湯体質にカツが入った! さあ、もっと働け、給料ドロボー。
 今回の“見立て”ポイントは大きく分けると2つだけ。まずは「スクリュー部分」。ねじねじ、らせん、ドリルの形態。そして、「T字型」逆さにすれば「凸型」(七五調)。それぞれが何に似たモノとして捉えるか、が肝である。大上段に語っているわりに、そのまんま。これこそ石黒総研、発想の極意! ぷっ。

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