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2010.5.14 金沢部

『金沢学』断念話&「胸きゅん!乙女の金沢展」

本を書く、編集する、過程で途中でリタイヤすることはまずないのですが
でっかいヤツを一度やらかしています。
それが『金沢学』です。
2002年夏に、新潮文庫・青木大輔さんから、新潮文庫のシリーズで
『大阪学』『博多学』『名古屋学』『札幌学』などがあるので
『金沢学』を書きませんかと、おそれおおくも光栄なお話をいただきました。
背筋を伸ばしつつありがたくお気持ち受け取り進めていたのですが
3年半引っ張って、結局、2006年春先に断念しました。

今そのときの、最後のお詫びメール見ていたら懐かしくも面白かったので
いっそまんまあげてみますね。
では、USTケツダンポトフ的に“ダダ漏れ”アップ。

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青木様

金曜日を前に、全面的にお詫びいたします。
本当に3年間、申し訳ありませんでした。
今度ばかりはあきらめます。
そして青木さんにかけたさんざんのご迷惑、心からお詫び申し上げます。

今月に入っては、それまでたまっていたものが片づいて
かなり書ける状態だったのですが、
始めたら始めたで、資料を見たり仕上がりのことを考えたりしているうちに、
僕には内容的に荷が重うえに、
事務所運営しながらできるような甘いものでないことが明確になってきました。
しっかり記されたのものがたくさんありますし、
僕の力量や知識では新潮文庫のしっかりしたラインナップに並ぶものは
難しいと痛感しました。
2項目分の原稿と見出しをつけておきます。
やれると思った私が甘かったのです。浅はかでした。

進行的にも、気は焦りこのことばかり考えているのに逃避して細かいこと
始めてしまったり……。
結果、始めねばいけない他のことにも当然手をつけられずの悪循環。
量ではなくて精神的に苦しくなり始めて、末期的かなと自覚しました。

ちゃんとしたものだから集中してやろうと、
細かいものを終らせて篭って一気にと思いましたが、
やはり、1日ひとつづつ書いて溜めるとかせねばいけなかったようです。
下調べはしてあるという安心感もあり、読みも甘かったです。

いいわけばかりになりましたが、
これにて断念ということでスミマセン。

昨年5月にただいたメール読み返しておりました。
いつも心に刻んでいたんですが。。。

さらに青木さんの立場的なことに関して、
詫びてすむものでもないのですが、
心苦しいばかりです。

取材費の返却もご指示頂ければそのようにいたします。
お手をわずらわせてスミマセン。

ご覧になったころを見計らってお詫びのお電話させてください。
本当に申し訳ありませんでした。

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うへー、今読んでてもジトッと脂汗が。。。。
青木さん、ほんとスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセン。

2泊で青木さんと金沢に出張し、市役所観光課や図書館の研究家などにもあいさつ。
地元の友人に、リアルな情報や、調べモノを依頼し、見出しは確定させ、
データ的な原稿まであげてもらってあったのに、です。
ちなみに、その調べ&データ原稿料はかなりの金額を自腹で払ったので
それも、現時点ではパーになったままです(笑)。

<『金沢学』見出し 81項目>
↑ これ、今度UPしますね。

書き始めたら、やはり、さくさく書けないのですよ。
一言で言うと、金沢の伝統みたいなものへの畏怖とでもいいましょうか。
ちょっと触れようと思っても、しっかり調べきらないと
恥ずかしいことを書くことになりそうなのですよ。
金沢への愛もあるので、なおさら恐れをなした感じで。

で、他の仕事をまったくしなくていい3カ月とかないとできないと判断し、
この時は社員も3人いたころで給料作るために編集者としての案件が次々にあるし、
あきらめました。
今なら、書き下ろしでなく週1連載とかならなんとかなるような気がします。
たまったらまとめたい。
どこかご希望のWEBなどあればお気軽にご連絡くださいませ(笑)。

ってことを書いたのは、昨日きたイベントのお知らせがきっかけでした。
金沢の老舗酒屋さん→「福光屋」からのメールです。
この会社、地方の酒造メーカーですが、とてもセンスがいいのです。
地元贔屓とか欲目ではなくて、そう思います。
お酒のパッケージなどを始めとしてデザインに対しての意識が高く、
ナガオカケンメイが取材でここと「21美」21世紀美術館に行くので
一緒に行きませんかと誘われて二人で金沢に一緒に行ったこともあります。
『金沢学』でももろもろお世話になる予定であいさつに伺ったり、
たまたま知人のデザイナー・有山達也さんが「福光屋」の印刷物を手がけていたりと
縁もありつつ、リスペクト!

「福光屋」は→銀座と二子玉川にもアンテナショップ的なお店がありまして、
たまに二子玉川でイベントやってます。
興味引かれるものだったので行くつもりで、
ついでにみなさんにも、
またまたUSTケツダンポトフ的に“ダダ漏れ”アップ。

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今回で三回目を迎え大人気の→「乙女の金沢展」
福光屋の地元・金沢のおいしいもの、かわいいものが勢揃いする
オトメな乙女な物産展です。
定番の品とともに季節アイテムも。
ちょっと足をのばして、加賀&能登からも新アイテム続々登場。
ぜひお立ち寄りください。

☆このイベントのコーディネータ・岩本歩弓さんのサイトでも紹介していただいてます。

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「 胸きゅん! 乙女の金沢展 」

会期:5月14日(金)〜24日(日)
   10:00〜21:00

場所:サケショップ福光屋・玉川店
   東京都世田谷区玉川3-17-1
   玉川高島屋SC 南館地下1階
   03-5717-3305

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現乙女のみなさまも、
元乙女、旧乙女のみなさまも
行ってみてはいかがでしょう。

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