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2010.8.11 野球部

ごくシンプルなバッティング理論

さっき、文春野球部の仲間で、
サッカー中心で活躍するライターの熊崎敬さんからメールを頂き
返信していたのですが、
打撃についてアドバイスを一言だけ書こうと思ったら
30分ぐらい書いてしまい。。。
となるともったいなくなる貧乏性でして、せっかくなのでブログに挙げときます。
んが、、、草野球プレーヤー以外まったく関係ない話題でスンマセン。

今年、ヘルニアと肩のオーバーユースでまったく野球できません。
昨年10月末からなので、すでに9ヶ月経過。
こんなにボールを投げないことは、ここ43年ぐらいなかったので不思議な感じ。
少し痛み和らいだもののまだ痛いわー。
来春に野球できるのかと不安な日々。
野球やりてー!
と隔靴掻痒な甲子園シーズン。
くそー!!

・・・・・・・・・・・・・

熊さん

どもども!
おひさしぶりです。
W杯、お疲れさまでした。

>ナンバーの星陵の原稿を読みながら、

<稜>でひとつよろしくお願いします(笑)。
ほぼ間違えられるんですー。

>南アから帰国して以来、夜ジョギングしたり身体鍛えているんですが、
>速い球には相変わらず手も足も出ません。

いやいや、スランプですね(笑)。
筋力が関係してくるのはメジャーレベルの選手でして
アマチュアなら<身体の使い方>で100%決まると言ってもいいでしょう。

大きい鏡の前(ビルのガラスとかでも)
で自分の構え見て、テレビで見る選手のフォームと比べるといいでしょう。

>やっぱりバッティングセンターに通わないとだめですかねえ。

構え固めないで行ってももったいないです(笑)。
「練習は嘘をつかないと言うけど、考えない練習は平気で嘘をつくよ」
というダルビッシュのツイートに大きく頷いたことがあります。

熊さんのフォームを思い出しながら書きますと、
まずは、振っていて投手側に上体が移動しないこと。
右足に重心を残したまま、左足は着地したらまっすぐ伸びるように。
それから、バットが遠くを回ってるので
インパクトあたりで右膝を、左膝に付けるようにしてください。

頭はボールから近づくのではなく、遠ざかるように。
速いボールに目が近づけばもっと速く見えます。
腕とバットは回って身体より前に出て行きますが、頭=目は、前に行かぬよう。
遠ざけるぐらいの意識でちょうどいいと思います。

また、投手側だけでなく、一塁側につんのめっていくのもよくないです。
右足は、拇指球を軸にくるっと回してかかとが浮く感じ。
左足は、ステップしたら外側の側面でブレーキかけるイメージで。
あくまで重心は後ろ脚に残るように。

構える時は、膝の位置が両足のつま先より前に出ないようにして。
自然にお尻が突き出た形になります。
膝が前に出ると、上体が軸を中心にうまく回転しません。
お尻を突き出す=骨盤の前傾です。
打つ、投げる、守る、走る、すべて、骨盤の前傾を意識してください。
黒人の歩き方です。
守備がヘタな人は、骨盤が後傾しています。
よく<腰が高い>と言いますが、あれは厳密には<腰が立っている>
と言うべきですね。

バットを構える位置は神経質になることはありませんが、
スイングする時は<バットを振る>という意識を捨てましょう。
バットは<身体に巻き付けて回す>ものです。

熊さんの場合特に、右脇が空いてる感じかも。
素振りで、腕が伸びないようにチェックしていきましょう。
右脇が空く人にありがちなのが
トップハンド(バットを握る上の手)を剣道の竹刀のように握っていること。
バットを左から巻き込むように握れば自然と右肘が
身体に付くように回ります。
インパクト時に球の威力にも押し込まれませんし。

構えでは、首を肩の上に乗せて完全に投手のほうを見てください。
スイングしながら球を追っていれば自然に右肩の上にあごが来るように回ります。

よく、素振り時に、首を回してない人がいますが
あれは振る意味ないです(笑)。
というか目が切れるクセがつくので
必ず、インパクト>フォロースルーまで目をベースの上に残して。

頭を使ってフォームをチェックしながら少し固まったら、
バッティングセンターに行く。
そして、フォームを考えながら打ち、課題をその場で修正してみる。
治らなかったら、その感覚を刻み込み、
また普段の素振りで振りながら自問自答して修正する。

素振りは<毎日やるぞ!>とか思うと重く感じられるので(笑)
草野球選手なら、<楽しめる時にやろう>ぐらいでいいでしょう。

構えたら、まず、18・44メートル先あたりの目標物を見当つけて設定。
いつも自分が当たるであろう球速をイメージし、
そこから、投げてくるタイミングに合わせて振ります。

振る時には、5つのコースを設定して振ることをお薦めします。
インハイ、アウトロー、インロー、アウトハイ、真ん中。
この順番で10本ずつ振って50本。
それをもう一回りして100本。

少し考えながらやると、これで15〜20分ぐらいでしょうか。
僕は、これぐらいがリアルに長く続けていける数ではないかと思います。

対角を連続してやるのがいいです。
二回り目は、カーブやシンカー、チェンジアップ等の
遅めの球種のタイミングをイメージするのもいいでしょう。
野村スコープ的9コースは必要ないです。時間のムダ。
第一、実際のリードは、インハイ、アウトロー、インロー、アウトハイの4つで、
稀にフォークやナックルで、真ん中のボールゾーンがあるぐらいです。

身体の動かし方は、頭に入れると言うよりまず一度、
読んだり知ったりしたその場で身体動かしてみる。
たった今、立ち上がりましょう。
ざくっとそれをつかんだら、
通勤途中、電車待ちながらとか頭で考えながらこそこそ身体動かす。
それが仕事に忙しい草野球プレーヤーの宿命(笑)。

ひとことだけ返そうと思ったらつい長々になってしまいました。
際限なく言えることはあるので、
渋谷に来る時あったら、30分レクチャーコーナーやりますよ。

ではがんがん打ってくださいね!

来年はまた一緒にプレーしたいですわ。

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