物欲高めなんだよなあ。というわけであらゆるモノのジャンルにに明確な好き嫌いがある不肖イシグロとしては、自分の持ち物のこと、欲しいモノ、気になってるモノ、などについて。完全なる好き嫌い視点で開き直っていきますよ。

2010.4.6

ジーパンのリペア、エコの意識

今朝は9時にジーパンをリペアに出しに行った。
今、持っているジーパン4本あるんだけど、
1本、その翌年に1本というふうに膝か尻が破れ、昨年は3本目がアウト。
そして先週4本目の膝もぱっくり開き、ついに履けるものが払底。
ちなみに4本とも「KATO」
8年前に京都に行った際、知人に薦められて履き始めた。
それまで20年間ほど「Lee」オンリーで、
ワイルドでなければジーパンに非ズ、みたいな凝り固まった志向だったから、
最初は、「なんだこんなこまっしゃくれたジーパンがあ!」
とガンコジジイのように見下して履いたのだか、
1回履いて、はきごこちのよさとシルエットの美しさにやられて、
カミサンとともに8年前からはすべてここのものを履いている。
で、いいには間違いないのだが難点がひとつ。
価格がざっというと1本2万と僕にとってはかなり高価。
だから買うと言ってもそれは一大決心なわけ。

となると、やはり直して履き続けたい。
昔はいきつけのジーパン屋で直してたんだけど、今なくなってしまった。
そこで「ジーパン 修理 渋谷」で検索したら、拍子抜けするほどすぐ見つかった。
直しで商売にならないから他にあまりないのだろうね。
サイトの説明読んでたら、店主の誠意と言うか自負と言うか
ちゃんとした人だなあ、と思わせる文面にも惹かれてさっそくメールでアポ入れ。
場所はチャリ通勤途中という願ってもない立地ブラックモア
ココがそのナイスな工房「ソフトハウス」

直し料金は、4本で合計、1万1500円。
高いっ! と思うだろう。僕ももちろん、イテーなあ、とほほ、、、、だ。
人のいいリペア屋のおじさんも、
「ユニクロなら990円で売ってるからそれでいいのならそれを薦めますね」
とぶっちゃけて言う。
たしかに4本買っても4000円。
1万1500円出せば11本…そんなにいらんて。
しかし、捨てて新しいの買うことの「MOTTAINAI」感、
いつまでもモノを大事に使い続けることでのモノへの愛着と
長い目で見ての環境問題的意義などなど、とても捨てる気にはなれないし、
捨てなければ直して履かなければとっておく意味がない。

他の服はそこまでストイックに考えず、あきらめることもあるが、
ジーパンだけは昔からそれができない。
愛してるんだよね、ジーパン。
ジーパン、革、インディアンジュエリー、ウェスタンブーツとか、
アメ横にあるようなものが好きなのよ。
小5でジーパン履き始め、中学校以降はほとんどジーパンで過ごしてきた。
金沢、アメ横のジーパン屋、買わないのにひたすら通った。
特にワークっぽい「Lee」が好きだった。
中学〜高校の頃は当時誰しも感化されたであろう、
「ジェームス・ディーンも愛したリーバイス501伝説」
にやはりなびいて履いたりもしたが、もっと泥臭いのが好きだった僕は、
「股上がぐっと深い「Lee」の、ブーツカット、
ガシガシ度詰めされた16OZとかが好きだった。
トップスも「Lee」のストームライダーで決まりで、その時はボトムスはコーディロイと。
雑誌編集者だった8年間は、
仕事柄急にちゃんとした相手に会うこともあるのでチノパンが多かったけど、
その頃以外はざっくり言えば、5〜9月=短パン+ビーサン、10〜4月=ジーパン
だけで過ごしている(笑)。

「KATO」のではなくても昔からジーパンは何度も何度もリペアして履いてきた。
上京から3年半バイトしていた名曲喫茶の2つ上の先輩で、
東京デザイナー学院に行ってた林さんって人が僕のファッションリーダーなんだけど、
その林さんからもらった
「ラングラーのダブルステッチ」(脚の外側にもステッチあり)は
僕がたしか3オーナー目で、もらった時点でぼろぼろだった。
それはものすごくレアなものだったので、直しを重ねる事10回以上。
オーバーでなく風化寸前、ふっと息を拭きかけたら崩れそうな状態までに。
最後は、布の傷み具合を見かねたジーパン屋に
「直してもいいですが、何回か履いたらまたここ戻ってきますよ(笑)」
と言われ、20歳から35歳まで履いていた思い出の品を捨てた。
その時は、さみしさとともに後ろめたさもあった。

昨年、『物には心がある。』という本を作ってから、
布を大事にしようという意識がますます高くなった。
昔の人は、木綿もそうだが麻しかとれない地域などで、
貴重な布でできた服などを、破れても継ぎ足し継ぎ足し、
代々大事に引き継いで使い、そこに家族の想いも染み込んでいった。
たかだかジーパンのリペアを外注しただけで
そんなきびしい状況とは違い過ぎるが、
大事にしないとな、とこの程度少しでも考える時、
昔の人々、世界中の物のない人のことを考え、
いたわりの気持ち、感謝の心が湧く、それがいいなあと思う。


「KATO」のジーパン

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2010.2.19

自転車(チネリ)ツイッターの縁で12万で売れるの巻

自転車が好き。
踏み込むとすーっと滑るように進むところがいい。
大地を支配下に収めたように、一瞬でも錯覚させてくれる。
中学1年で、友人の影響でチャリにハマり、
高校卒業まではロード乗ってました。
つっても、高級車は買えるわけなく、
ちまちまとパーツ買い替えたりしてなんとかマシなものぐらい。
中2の時『サイクルスポーツ』の「売ります」コーナーで
横浜の人から、フレームだけ買ったりと。
ノンストップで、金沢〜七尾間日帰りしたのが最高距離なので
まあほんの遊びロードでしたが。

上京後してからは、たまに欲しいなあと思ったものの
さほどアツクなるまでいかず、
ママチャリに毛の生えた程度のものでお茶を濁していた24年間。
しかし7年前の、坂崎幸之助…じゃなかった、アルフィー…じゃなかった
ある日。
イラストレーターの木内達朗さんとこに行ったら
昔の黒いチネリがありました。
それも、僕が舌なめずりしたくなるポイント、ラグメッキの!
(フレームの繋ぎ目が銀メッキしてあること)
木内さん曰く。
「ヤフオクで買ったんですが、昔のチネリもけっこう出ますよ」
くすぶっていたチャリ魂が星飛雄馬の目玉的に燃え上がり。

それから日々ヤフオク見ていてすぐに買ってしまったのです。
赤いラグメッキのチネリ。

5人で競って、最後アツクなり12万入れて落札。
大阪の方で、「自分が2オーナー目です」ということだったから
僕が3オーナー目。
かなりきれいな状態でしたが、発売後20年ぐらいじゃないかと。
ペダルはナシだったのでそれはまたヤフオクで
カンパの超レアな新古品を広島の外人さんから、3万で購入。
計15万。

これでも自転車好きからしたらかなりカワイイ金額です。
1万でスーパーで買ったチャリ乗ってたのにいきなり夢のチネリですよ。
デ・ローサ、コルナゴなどと並んで
高校生当時は一生オレには買えないと思っていたブランド。
今は安いラインナップもあるんですけどね。
当時は、車でいう、ポルシェ、ランボルギーニ、ロールスロイスなど
まあそんないわば裕福のバッジみたいもんですよ。
昔から、体操やフィギュアスケートで
「3回転半捻り」とか聞くたびに心の中で必ず
「3回転半チネリ」と井伊直弼、いや言い直すほど
憧れていました。

それで家から事務所まで通勤してました。
たった片道12分ぐらいなんで近過ぎてつまんなかったですが。
そしたら昨秋、僕の右背中、腕を襲ったのが
椎間板ヘルニアヘルツェゴビナ。
けっこう痛いので、今後のことも考えて
姿勢的に首に負担が大きいドロップハンドルはもう引退しようと決意。
ならばこの際、チネリを売って、
安いフラットバーハンドルのロードにしようと
ぼんやり考えてたのが年明けから。

でもね、ヤフオクって買ったことはあるものの
売ったことはないんですよ。
理由は3つほど。
●アップするのも送るもの限りなく面倒なイメージがある。
●競って買うのはいいんだけど、競らせる、みたいな感覚が好きくない。
●自分の愛着あるものは会ってやりとりしてから譲りたい。
という。

なもので、「でもヤフオクしかねえよなー」
と思いながらも気乗りせずぼやぼやっとしてたわけです。
そんな、ハウンドドッグ…じゃなかった、アルフィーじゃなかった
ある日(2度目)。

ふと見たツイッターで、
日経三世、じゃなかった日経BP社の編集者・柳瀬さんが、
つぶやいてた。
「……そんな昔はスピードでは誰にも敗けなかった僕ですが、
今買うならどんなのがいいか、誰か教えてください」
的なことを。
で僕はなにげにRTでレス。
「僕のチネリ買う人探し中ですが(笑)。赤いラグメッキの超レアものです」
そのつぶやきに、柳瀬さんは
「おお、石黒さんもサイクル野郎ですか」という内容のRT。
僕も話はそこで終ると思っていましたが、
なんと翌日、
「興味あります。詳しく教えていただけますか?」
とぽつりとレスが。
しかも、柳瀬さんの知り合いでもなく
本人も、誰かのRT見たとしか記憶ないという……。
お互いにつながりが見えないという不思議な感じ。

がつんとカットしますが
それからとんとんと会うことになり一回乗りにきてくれ、
高額なので慎重に1週間考えますといってましたが
翌週買いますとメールが。
そして先週日曜に引き渡し、憧れのチネリは
僕の手元から、4人目のオーナーの元へといってしまいました。

タイヤ&チューブ、ブレーキワイヤー&ケーブルも昨年変えるなど
そこそこお金もかけてたので
12万円という金額は、良心的であろうと思います。
なんとなくですが、レアものなので
ヤフオクに出していたら、15万ぐらいなかーと思ってました。

でも、気持ちいいすね。
こうやって自転車を愛してくれそうな人柄をわかって、
心地よく送り出せることが。
パン屋さんで日々パンを作っている方でした。
渡す時にはパンをめぐる興味深い話や、
人生のもろもろの話を延々事務所で語りました。
血の通ったやりとりは楽しかったです。

以前、急に余ってしまった「永ちゃん」のチケットを
mixiで譲ったことがありましたが
この時も、渡す時に話して楽しかったですね。
電気工事業の二代目の人で、
亡くなった親父とよく永ちゃんを聴いていたらしく。

そんなわけで、
新車はとりえあず、ちゃんとしたのが
買えるまでは、12万の半額、6万程度で収めようと
今あれこれ迷い中。
安い完成車に安いパーツだけで、
ブルーとオレンジのフラットバーロードを購入するつもりなので
またここで報告します。

本気で欲しいパーツ考えるとどう安く見積もっても
30万ぐらいになってしまうので
なんとか60歳までには(笑)買いたいなあ。。

しっかし、ツイッターおそるべしですよね。

そのうち、「ツイオク」なんてできたりして。

そして、愛情込めたもののやりとりがずっと続く様が
映画化される、とこうなりますね。↓

愛とツイオクの日々」

愛と追憶の日々 [DVD]

ダジャレヌーヴォー―新しい駄洒落 (扶桑社文庫)

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石黒 謙吾

著述家・分類王
1961年 金沢市生まれ。
今では書籍の執筆がほとんどですが、プロデュース&編集も少しやってます。
やや長めのプロフィール
元気が出る予感の年譜
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興味ワードを手当たり次第ランダムに。う〜〜〜ん、ランダム(念/マンダム)

インディアンジュエリー/革製品/木目のもの/スタジャン/トリッペン/雪駄/双眼鏡 /布製のカフスボタン/オーディオ/花火/文具/健康法/外国家電/昭和レトロ/江戸文化/金沢/加賀百万石/京都/喫茶店/ アメリカ/ジャマイカ/タヒチ/ベルギー/オランダ/水のある街/ベランダ/縁側/木の上/畳/狭い空間/ ログハウス/ツリーハウス/歌舞伎/隈取り/文楽/手拭い/銭湯/温泉/サウナ/キャンドル/ 日本の庭/マン盆栽/ナガオカケンメイ/ベルギービール/クラフトビール/ベルギージン/コーヒー淹れる/ 犬/豆柴/絵本/カワイイモノ/ダジャレ(アカデミックに研究)/ことば遊び全般/ シュノーケリング/イルカ/海水魚&無脊椎飼育/釣り/ タミヤ模型(ミリタリー)/カワイイ系女性タレント/キャンディーズ/全キャン連/伊藤蘭/ 松たか子/優香/石田ゆり子/大橋未歩/三浦りさ子/木口亜矢/ 應援團/學ラン/暴走族/ヤンキー全般/ししゆう/星稜高校/高校野球/草野球/球場/ アメフト/アイスホッケー/空手/ロードレーサー/ アート全般/ロシアアバンギャルド/ダリ/マグリット /ニキ・ド・サンファール/マーク・コスタビ/アンドリュー・ワイエス/ エドワード・ホッパー/宮武外骨/浮世絵/歌川国芳/ジョン前田 /レゲエ/スカ/ラテン/カノン/カリビアン/パラダイス山元/氣志團/ コンドルズ/山弦/LITTLE TEMPO/NRBQ /ブルー/オレンジ/シルバー/白/茶色/鍛造の光り具合/角R/ 品のあるシモネタ/言葉遊び/図解表現/チャート思考/ミスター・ビーン 筒井康隆/編集者/ホルモン焼き/お好み焼き/オムライス/抹茶ソフト/ポテトサラダ/