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2010.3.2 絵画のフロアウルセー美術館

青のり&紅しょうがのすべて

当ウルセー美術館、【絵画のフロア】にようこそおいでくださいました。

こちらは、ローガン石黒の描いた数多くの絵画の中でも
自著に描いた貴重な作品群でございます。

『たこやきDEマンボ!』というその書物は
やはりローガン石黒と同じく芸大浪人したあと、
こちらはしっかりと日大芸術学部に進んだ画家、
パラダイス山元との共著であります。
ちなみに、この書物の表紙は、パラダイス山元画伯によって
描かれたものとなっております。

2000年初夏の連作で、たこ焼きを主題とし、
躍動する青のりと、深い情念を込める紅しょうがの、
精神的なコントラストをモノクロームにより描ききった実験的な作品。

そしてこの作品の深淵性は他にあるのです。
青のりと紅しょうがのふたつ。
それは、メタファーとしての、
ピカソの青の時代、ビートルズの赤の時代の象徴なのです。
絵画と音楽を結ぶ時空を超えたつながりを、
ローガンはこの作品に封じ込んだのでございます。

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