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照明でインテリアを豊かに

『Lighting Styles』

照明は、あらゆるインテリア・デザイン・プランの基礎となる。照明をうまくデザインできれば、ほとんどお金をかけずに、暗くものさびしい雰囲気から暖かな歓迎ムードへ変えることもできる。それにもかかわらず、自宅で効果的な照明をするには、どうも複雑な技術が必要と思われがちで、ついつい敬遠されてきたのが照明でもある。

シャーン・リーズ著

273 x 203 mm
128 ページ
カラー写真190点

4567円(税込)

本書では、さまざまなタイプの照明と、それらを室内やガーデンでどう活かすかについて、詳しく説明されている。照明というと、日本では天井の蛍光灯だけを思い浮かべがちだが、実はその種類はあまりに多様でバラエティにあふれている。著者のシャーン・リーズは、まず 4 つの基本タイプ――全体を照らす照明、アクセントとしての照明、仕事で使う照明、装飾用の照明――についてわかりやすい言葉で解説。プロフェッショナルから一般読者まで、十分に満足できる内容だ。


二章では、そうした様々なタイプの照明が、室内の部屋やガーデンで、最高の形で活かされて実例を写真をふんだんに使って紹介。例えば、現代的でオープンプラン(各種の用途に応じられるように、間仕切りをあまり使わない方式)の居間では、どこにどのような照明をしたらよいか、寝室に安らげる雰囲気を醸し出すためには、どんなタイプの照明を採用すべきか、ガーデンではどんな照明効果を与えることができるか――といったようにroom by roomに、写真とともに実例を紹介していく。伝統的な色彩を残しながら、現代的な建築様式を反映し効果的に高めるような、照明器具の正しい選択法についてのアドバイスも満載。紹介されたどの例も具体的で、しかも特別な技術や道具を必要としないため、誰でもが明日から、取り入れることができることばかりなのが嬉しい。さらにプロフェッショナル向けには、最新技術を取り入れたトラッキングや針金を使った装置など、最新の照明プランも紹介されている。

優れた照明の雰囲気は、ほとんど照明器具よりもむしろ光源――タングステン、蛍光、モダン、低ボルトのハロゲンなど――によって決まってくる。 三章は、照明のプラニング、購入方法、照明器具の設置法についての貴重で実用的なアドバイスで構成。最近インテリア雑誌などで多く取り入れ始めている天井を照らす間接照明のフロア・スタンディング・ランプや、機能的なテーブルランプまで、さまざまな備品や器具を写真とともに、解説と入手先までも紹介している。