昭和歌謡[出る単]1008語
〜歌詞を愛して、情緒を感じて 〜
田中 稲/誠文堂新光社


喜怒哀楽の真髄、 試験に出る(かもしれない)頻出単語
愛、恋、出会い、別れ、喜び、哀しみ……
時代と心が宿る言葉、40年間総ざらえ
昭和叙情絵師・上村一夫の作品16点特別掲載!


2018年7月9日発売
1500円(税別)
320P(オールカラー)
こちらで買えます
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「 しのび逢い」「エトランゼ」「摩天楼」「身をまかせ」「ろくでなし」
「ジェームスディーン」「17才」「煙草の匂い」「火遊び」「ペーパームーン」
「ゆらゆら」「マニキュア」「手招き」「奴隷」……など
昭和歌謡に登場する独特の言葉1008語を集めその世界観を1つずつ説明します。

時代を彩った作詞家が残した昭和歌謡の歌詞のクリエイションは、
いま高く再評価されています。その表現の特徴は「遠回しの風流」。
例えば「どう生きればいいのかわからない」といった単に暗い文章も
「糸の切れた風船」「シャボン玉」などと表現され、一言で深い気持ちや
背景を想像させます。 本書では、そんな昭和歌謡曲に多用される
「言葉」の持つ意味の分析や使われ方の面白さを解説。昭和歌謡を
知っている人はもちろん、まったく知らない人なら逆に
新鮮に捉えられることでしょう。

<[○○]で見る昭和歌謡~10の考察>
[法律][小道具][飲食][失恋][地名][スター] [世界][名前][外国語][言い回し]の
コラムはオリジナルな視点で解説しています。

●よく出てくるスターは、アラン・ドロンにジェームス・ディーン
●音楽的に見たら「セレナーデ」じゃなくても言葉だけで切なくなる
●失恋後のセンチメンタルジャーニーに選ぶのは冬の北国
●突然、行方不明になる男なら「ジョニー」
●過去を隠して生きる「しのぶ」が相談するのは「マリコ」と「マチコ」
●意外に存在感のない「ケーキ」に代わって「パイ」が主流
●フルーツの甘さと男女関係の深さが比例する
●店主やマスターは客の無理難題を聞かなければならない
●本当は砂漠なんてなかった「イスタンブール」
●ホンモノの中国より「チャイナタウン」が圧倒的人気



田中 稲(たなか・いね)
1969年生まれ。大阪の編集プロダクション「合同会社オフィステイクオー」に所属し、
主に刑事ドラマ、アイドル、世代の研究、懐かしブーム、都市伝説などを、雑誌やムックを
中心に執筆。カラオケ雑誌の編集アルバイトの経験から、昭和歌謡やカラオケへの興味
が深まり、特に歌詞の世界観の考察に力を注ぐようになる。昭和歌謡ライターとして
ウェブやラジオ出演などで活動中。また、紅白歌合戦の熱烈なファンで、さまざまな
角度から研究を進めている。著書には、オフィステイクオー名義では
『刑事ドラマ?ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)ほか。
単著には『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)が。
現在「CREA WEB」にて、『田中稲の勝手に再ブーム』連載中。
ブログ「田中稲の昭和歌謡倶楽部」 「仮想昭和歌謡Bar米の前」



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