豆柴センパイと捨て猫コウハイ
石黒由紀子/幻冬舎

今日も早く家に帰ろう。
2匹が待っている家に。

ゆるり系エッセイ+写真で綴る
いやし度200%の日常。

5歳になった石黒家の愛犬センパイのもとに、
捨てられ保護された猫、コウハイがやってきた。

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中がご覧いただけます。

2011年11月11日発売
1260円(税込)
128P(カラー64P)
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●犬と暮らして
[出会いは突然 センパイ審査員 わたしの犬たち センパイと暮らして]
●コウハイ が やってきた ニャーニャーニャー!
[出会いはやっぱり突然 こねこ記念日 ねこの神さま コウハイという名前になりました]
●ねこっぽいいぬ いぬっぽいねこ
[草食系女子と肉食系男子 不思議ちゃんと呼ばれて なんちゃっておかあさん good boy]
●センパイはつらいよ!
[センパイの豹変 引っ込み思案、卒業しました 苦悩の日々 スカウトされて]
●コウハイ ヒストリー
[バトンタッチ 「ミグノン」友森さんのブログ]
●犬も歩けば猫にあたる
[海通い コウハイと暮らして ハコオトコ ちゃんと聞いてる]
●いぬねこ俳句
[春 夏 秋 冬]
●ずっといっしょに
[ライフ イズ ワンダフルニャンダフル ふつうを大事に]


本文「草食系女子と肉食系男子」より
それからもセンパイの困惑をヨソに、コウハイは「ボクと遊びなにゃちゃい〜」と果敢に迫る。
しっぽに飛びつく。そのたびに「ひーん」と逃げ回るセンパイ。
コウハイは、ソファの後ろで待ち伏せして「おりゃぁ〜」とセンパイに襲いかかる。
昼寝をしているセンパイの耳をカリカリ齧る、
センパイの背中を跳び箱がわりに「キャッホー!」と飛び越える……。
安住の地だったはずの家にいて、油断できない日々に、
センパイの心中やいかばかりかとお察し申し上げる次第。見守るしかできない。

本文「ふつうを大事に」より
そして思う。私が長生きしてふと振り返ったとき、思い出すのは旅のことや記念日のことなんかじゃなく、
ふつうに家族でごはんを食べてるところや、ソファで犬と猫と昼寝したりしてるところのはず……。
何事もないふうつの一日が愛おしい。だから、大事に暮らす。
人に伝えたいことはちゃんと伝える。犬や猫にも「いてくれてありがとう。大好き。ずっと一緒にいようね」と言う。
足りないものを数えるよりも、あるものに感謝する。
人の力ではどうにもならないこともあるけれど、自分たちで変えられるささいなこともたくさんある。
いつもの朝、いつものごはんにいつものさんぽ。いつもと同じようにいられるのがしあわせだ。ふつうを大事に。

石黒由紀子 (いしぐろ・ゆきこ) 
犬顔犬性格のエッセイスト。
ゆるり系エッセイやリコメンドを、『CREA』ほか女性誌、愛犬誌、WEBなどで。
好きなものは、犬、猫、雑貨、街歩き、音楽、絵本、おいしいお酒とごはん、暮らしいろいろ。
著書に、『GOOD DOG BOOK 〜ゆるゆる犬暮らし』(文藝春秋)、『なにせ好きなものですから』(学研)、
『さんぽ、しあわせ〜東京ゆるゆる街歩き』(毎日コミュニケーションズ)
『GOOD DOG BOOK』(アスペクト)、『カップル・ストーリーズ』(エクスナレッジ)など。

文・写真:
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